就労継続支援A型とは、雇用契約を結んだ上で、一定の支援がある職場で働くことができる福祉サービスです。障害者総合支援法に定められた就労支援事業で、障害や難病により、一般企業への就職が困難な方(65歳未満)に、継続した就労機会を提供し、生産活動を通じて、その知識と能力の向上に必要な訓練などの障害福祉サービスを供給することを目的としています。利用者はA型事業所との間で雇用契約を結ぶので、基本的には最低賃金額以上の給料がもらえます。就労継続支援A型事業所での勤務は、基本的な部分は一般就労と変わりません。違う点は、一般就労に比べて比較的就労時間が短いこと、給料の低いケースが多いことです。就労継続支援A型事業所で働くためには、まずお住まいの市区町村の障害福祉窓口やハローワークで相談したり、WEBサイトなどを検索したりしてみましょう。

選ぶ際は、仕事内容が自分に合っているか、事務所の雰囲気はどうか、給料の額は適切かなどをポイントに選ぶと良いでしょう。利用料は、事業所に通所する日数と世帯（本人と配偶者）の収入状況によって変わります。
通所日数が多いほど利用料も高くなりますが、世帯収入による月額の負担上限が決まっています。利用期間の制限は原則としてありません。ただ、雇用契約が有期である場合は、契約更新の有無によって利用期間も変わることになります。利用したい事業所が決まったら、「働きたい事業所による選考」と「サービス利用を申し込む際の市区町村への申請」の二段階の手続きを経る必要があります。また、申し込みの際には、「何をどのように利用するつもりなのかを説明するサービス等利用計画案」を作成する必要があります。市区町村の調査・認定を経てサービスを受けるための受給者証が発行されます。その後、事業所との契約を経て勤務開始となります。